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八ヶ岳美術館御柱・綱置場の碑


棒道は、原村の八ヶ岳美術館から綱置場までの間で、消失しています。
別荘地になったり、八ヶ岳大学校の牧場になったりして、道を辿ることはできませんが、
現在、棒道が通過した4ポイントに案内板が設置してあります。 (09/ 6/ 8 訪問)

笹出丘を右に見て

二子清水にあった案内板に、
「棒道は笹出丘を右に見て、二子の清水に達し、
雀ヶ森を左にして・・・・・。」とありました。

その笹出丘は、別荘地しらかば平のP29だそうです。
確かに、ここがしらかば平の中で、
一番高いところとなっています。

2009/09/06 に、原村主催の『棒道を往く』という講座がありました。
私もそれに参加したのですが、詳しいことを教えていただいて、とても参考になりました。
そのときの画像を加えていきます。

右側の通路は、棒道だと思われるそうです。
(09/ 9/ 6 追加)

五厘汐に向かう通路も、棒道だと思われるそうです。
(09/ 9/ 6 追加)
左: 湿地帯を五厘汐に向かいます。(09/ 9/ 6 追加)
右: 別荘地しらかば平を流れる一之瀬汐

五厘口
左: 五厘口の案内板
五厘(5%)口は、江戸時代に作られた八ヶ岳湧水の地元住民の利権を守るためのものですが
なぜここに作られたかというと、信玄の棒道があって、汐番や汐の補修に通うのに
便利だったからだと言われています。五厘口の史跡は残っていません。

現在でも弓振川と一之瀬汐との間で水量調節が行われているらしいので、
上流の弓振川と一之瀬汐が交差しているところに行ってみました。こちらをご覧下さい。
右: ここが五厘汐。
左手前が一之瀬汐からの分流丸山汐で、右へ五厘(5%)水量が分けられています。
この五厘(5%)の水は、弓振川へ流れ込みます。(09/ 9/ 6 追加)

二子の清水
左: 二子の清水の案内板
右: 五厘口、二子の清水の脇を流れる弓振川

えっ、これ?と思うほどのささやかな清水。二箇所、かなり離れています。(09/ 9/ 6 追加)

雀ヶ森を左にして
雀ヶ森は、原村の第二ペンション村の北側にあります。
雀ヶ森は広範囲のわたるのでしょうが、棒道の近くと思えるところにちょっとした小高い山があって、
その頂上は、土塁とも思えるものがあります。
ここは、『朝倉山』→『関守伝十の墓近くの城山』→『雀ヶ森』→『鼻戸屋』と続く、狼煙の中継地だったそうです。

雀ヶ森の少し高くなったところ
真ん中に石碑が見えます。

頂上にある石碑
頂上は平らで、土塁とも思えるものがあります。

雀ヶ森を左にしたところにある弓振川
八ヶ岳農場内
農場地内なので、うまく紹介できないのですが、『自然文化園へ徒歩15分の案内があります。
この前の道を進むと炭焼場があって、そこに車を置き、五厘口、二子の清水へと歩けます。

学生用駐車場(綱置場近く)
御柱道沿いにある綱置場より、少し東の農業大学校と学生用駐車場の間に砂利道があります。
上の左側の写真にその駐車場が写っています。

御柱道・八ヶ岳農業大学校近くにある
御柱綱置場の碑付近を、
棒道が通っていたそうです。
(07/ 3/29)



  

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