(1)つば市から出発ー大神神社

出発

つば市の漢字は?  海柘榴市
つば市跡までタクシーで行って、歩き始めました。
つば市跡には、今は観音様とお地蔵様があるだけですが
昔は交通の要所で、大きな市がたって、たいへん賑わったところだそうです。
今は立派なお手洗いが目立つ狭い場所になっていますが、ここが、山野辺の道の始点というか終点です。

歩き始めの山野辺の道 つば市観音

つば市跡:9時55分
ここからスタートして、民家の間を歩くことになりますが、古い雰囲気はあるものの、タクシーが通れる道です。
出発と同時に、可愛い鳥のマグネットを売っているお店にひっかかりここでどのくらい時間をつぶしたでしょうか。
とにかく少し行くと右に曲がります。この道は狭くて少し進むと畑があったりします。

金谷の石仏へ 金谷の石仏(レリーフ)

金谷の石仏:10時10分
平安時代にできたという金谷の石仏。大きな石にレリーフとなっています。
さや堂に入っているのを覗いて進みましょう。
緩やかな登り道を進んでいくと、左に何とかの宮の離宮跡がありましたが、チラッと覗いてパス。

平等寺へ 平等寺山門

熱くも寒くもないので気分爽快。先行する人の背中を見ながらどんどん進みました。
桜井からJRで奈良に向かうと次の駅は『三輪』。
三輪には、大神神社という三輪山をご神体とする大きな神社があります。
お正月に来たときは、初詣の人でごった返していました。
通称三輪神社の別当寺である平等寺は、金谷の石仏から5分ぐらいでつきます。
 平等寺10時17分
平等寺はツツジが満開で、藤もあやめも咲いていたので、境内でお茶を飲みながら花を楽しみました。

大神神社を経て狭井神社へ

平等寺を過ぎて三輪神社に向かいます。
大神神社は、オオミワ神社とよむそうです。
大神神社:10時30分

大神神社へ 大神神社

この拝殿は、重要文化財だそうで、お正月には、参道にずらっと屋台が並び、たいへんな人出でした。
前回きたとき、旅の安全をお願いしたので、そのお礼参りをしました。
神道でもないのに、神社を見ると手を合わせたくなるのが不思議です。
お正月に来たときは、通り抜けに時間がかかったのですが、今回はすらすら。どんどん進みましょう。

天理に向かって左側に若宮神社があって、山野辺の道はその参道を通ります。
参道の階段を上って行くと、右側にツツジが綺麗でした。
このツツジは、園芸種じゃなくて自生したもので、『れんげツツジ』じゃないかと言っている人がありました。
どうでしょうか。

若宮神社の参道ーツツジが綺麗

気持ちの良い道を歩いていると、野の花が綺麗で心が晴れ晴れとしました。
日本の最古の街道と言われる山野辺の道、どんな人がここを歩いたのでしょうか。


若宮神社を過ぎたところで、右手に三輪山が見えます。
昔は、入山できなかったそうですが、今はこの先の狭井(さい)神社で入山料を払えば登れるそうです。
高い山じゃないので、いつか登ってみたいと思っています。
この地域は素麺の産地です。三輪素麺という名で有名ですね。
『ふし』と呼ばれる素麺を切った端っこを一袋100円で、あちこちで売っています。
お味噌汁やお吸い物の実にするんだそうです。余った素麺をお吸い物に入れることがあるので、味は分かります。

石畳の道を狭井神社へ 三輪山をま近に

もうすぐ狭井神社です。

三輪山って蛇神さまが鎮座ましますお山ですよね。
美男に姿を変えて夜な夜な何とかいうお姫様のもとへ通われたという。
美男なら蛇神さまでもいいかな…。
あ、向こうがいやかも            談 珊瑚



   

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