(4)竹之内潅濠集落を経て石上神社へ

竹之内潅濠集落

この付近に来ると、竹之内潅濠集落の道標が出ます。
潅壕集落とは、外敵から守るため、周囲を濠でかためた集落をいうそうで、竹之内潅濠集落は
その形をよく残しているそうです。
通りがかりに、あっ、これだと思うところがあったのですが、竹之内潅濠集落ではありませんでした。
もう一つの潅濠集落だったのではと思います。

これも潅濠集落の濠だと思います。

このあたりは古墳が多いところだそうで、道筋にも波多子塚という古墳がありました。
古墳時代初期のものだそうです。
ちょと見ただけでは、ちょっと土が盛ってあるだけとう感じです。
ここは、宮内庁の看板もなく誰でも登れるようでした。

波多子塚古墳 のどかな田園地帯

のどかな田園地帯を歩いているとイチゴ畑があって、摘み取りさせてもらえるのでたくさんの人が
摘み取っていました。お値段もやすそうでした。食べながら歩いている人もありました。

甘い香りに誘われたけれど、ひたすら歩いて竹之内潅濠集落へ向かいました。
目的の潅濠集落は、えっ、これだけ?という感じではありましたが、もっと探せば大きな濠があったのかもしれません。
 竹之内潅濠集落 午後2時40分

竹之内潅濠集落 更に進んで

竹之内潅濠集落を過ぎてひたすら歩くと、終点の石上神宮(いそのかみじんぐう)は別にして、
最後の見どころは夜都伎神社(やとぎじんじゃ)。奈良の春日神社と縁のある神社だそうです。
このあたりに来ると、素通りする人も結構多いので、疲れているんだ-とか思ったのですが、
考えたら、何度か来ていれば寄らないですよね。
夜都伎神社 午後2時55分 

夜都伎神社

ここを過ぎると、以前来た経験から、そろそろ峠の茶屋だと分かります。
あそこに着けば何か食べられるし、冷たいものが飲める。頑張ろう!
少し上り坂をひたすら歩いて、ようやく到着。
 峠の茶屋 午後3時5分
  峠の茶屋といっても、昔の風情のあるものではありません。でもありがたい!!
おうどんを食べて元気回復。農産物を売っていたけれど、竹の子は勘弁して!

峠の茶屋を出て少し行ったところの農家で切干大根と牛蒡の干したのを売っていました。

一袋100円。どちらも買ったのですが、なかなか美味しかったです。
とくに牛蒡は珍しかったので、牛肉、しらたき、と一緒に煮物にしました。


ここからが、山野辺の道唯一の厳しい登りです。
足の不自由な方が、杖を突きながら踏破にチャレンジしておられたのですが、思わず顔を合わせてため息。そして爆笑。

頑張りましょう。といってもそんな長い距離ではありません。
登りつめたところで、えーーーーっ、また坂ぁ?と思うとそうではなくて、左手の平らな道が山野辺の道です。
ここでも竹の子を売っていましたが、買う元気のある人あるんでしょうか。

険しさが見えないですね。 通り道の民家

今回で終わりにしようと思ったのですが、疲れてきたので最終回は次回にします。

石上神宮

あと少し、頑張ろう。
少し進むと内山永久寺跡という看板がありました。
平安末期の大寺院だったそうですが、明治になって取り壊されたとのこと。
寺院の配置図を見ると、いかに大きな寺院だったかわかります。もったいない!
今は池が残るのみで、芭蕉の句碑がありました。
    内山やとざましらずの花ざかり


もう、10分も歩けば石上神宮です。
民家のある地域を過ぎると風情のある道で、これは石上神社の裏参道といった感じです。

この先を右に回ります。

石上神宮は目の前
石神神宮

石上神社といわず『神宮』というのですから、格式のあるところなんだそうです。
物部氏の布都姫が斎宮をつとめた神宮で 神功皇后のころ百済王から貰ったという神宝七支刀が祀られています。
国宝なのですが、この刀は非公開で見られないのが残念です。


石神神宮は、立派な参道があってお正月にはすごく賑わいます。
GWの期間は、ツツジが満開で本当に綺麗でした。
駐車場に車を置かせて頂いたお礼の参拝をして、また来ますからねぇとご挨拶して、
今回のウォーキングを終えました。
お天気にも恵まれ、本当に楽しく歩けました。
萩往還を歩いた疲れが、完全に取れていたわけではないので、内心心配していたのですが、
体調を崩すことなく無事踏破できました。
皆様にもぜひお勧めのコースです。





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