萩往還-3月29日その(1)

首切れ地蔵、上長瀬一里塚
首切れ地蔵、上長瀬一里塚

結構激しい雨でしたが、進まないわけには行きません。傘を出して出発です。
午前8:45
佐々並の家並を見ると、明るい茶色の瓦にシャチが乗っかった家が多いのです。
林屋の人に聞いてみると、雪が多いので雪が滑りおちるように三州塗り瓦を使っているとのこと。
シャチは飾りということなんでしょう。瓦の色が揃っているので、家並みが綺麗です。

シャチが乗っかっている家が
たくさんありました。

佐々並は、お茶屋跡とか一里塚跡とかあって、村を通り過ぎるメインストリートは、 枡形になっていました。


村を出てすぐ左手を農道という感じの道を登ると、国道なのか大きなアスファルトの道にでました。
暫くはこのアスファルト道を歩くことになります。
雨はやまないし気温もかなり低いようで、手が冷たくて、もってきた軍手を出しました。
アスファルト道と分かれて少し歩くと、首切れ地蔵と休憩所がありました。
寒くて説明板を読む元気もなく写真を撮って休憩所へ。
時計を見たら午前9:45。歩き始めてまだ1時間。



雨に濡れた首切れ地蔵



またアスファルトの道に戻って進むと上長瀬一里塚と逆修石。
もうこのあたりでは、靴に水が入ってきたり、ずぶ濡れで気分的にも全く余裕がなくなりました。
しかし、進むしかありません。

刻まれている文字はほとんど読めません。


我慢して歩いていると、右手に夏木原キャンプ場。管理事務所の前に車があって人がいる様子。
寒いし、雨は降るし、思い切って管理事務所を訪ねてみました。
屋内で休ませてくださいとお願いすると、ストーブの暖かい部屋で休んで良いと言って下さいました。
遠慮なく中に入れて頂いて、色々話していると、どうもお茶が飲めるようなところはこの先皆無だということ。
時計を見たら午前11:10。
少し早いけどもうここでお昼を食べたらどうですかと熱いコーヒーをいれて下さいました。
そのコーヒーの美味しかったこと美味しかったこと。少し甘めなのが疲れを取ってくれました。

この先の萩往還では石畳があって、滑るから国道を歩いたらどうですか。急な下りの滑る道はたいへんですよ。
でも、旧道を歩くことに意味があるんですから、どうしても旧道を行きたい。
窓の外を見ると、雨が霙に変わっていました。心が冷えて来ました。
それでもお結びを食べて、元気が出て、お礼を言って出発。本当にありがたかったです。
午後11:35



   

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